バナジウムとは

バナジウムとは

バナジウムとは、1830年にスウェーデンの科学者セブストレームによって発見された、原子番号23の元素です。バナジウムは、美しい様々な色に着色することから、北欧のスカンジナビア神話に登場する愛と美の女神「バナジス(Vanadis)」にちなんで、「バナジウム(バナジュウム)」と名づけられました。バナジウムは、カルシウムやナトリウムなどと同じミネラル成分で、乾燥わかめやこんぶなどの海産物にバナジウムを多く含む食品が見られます。

 このバナジウムは、最近の研究によって富士山の玄武岩に多く含まれていることがわかりました。恵みの雨や雪が長い年月をかけて富士山麓の玄武岩層を通り抜けるときに、岩石の中のバナジウムやマグネシウムといったミネラル成分を溶かし込んでいると考えられています。バナジウムについては、まだまだ未知の部分が多く、現在も各国の研究者たちがバナジウムの効果について様々な研究を行っています。

1.富士山に雨や
    雪が降る 2.水が富士山の玄武岩に浸透 3.水に玄武岩のバナジウムが溶かし込まれる